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遊具での事故に思う事


香川県の保育所の園児が、屋外遊具(木製うんてい)の筋交い部分に首を挟まれ一時心肺停止状態となる事故が起こってしまいました。幸いにして、病院に緊急搬送された後に自発呼吸が戻ったとの続報に、ほっと胸をなで下ろしました。

事故が起きたうんていの画像を最初に見た時には「これのどこにどの様な状態で挟まったのか?」と疑問に感じたのですが、解説のイラストを見てみると、十分にあり得る事に気づかされました。しかしこのうんてい、見た目からすると10年、もしかしたらそれ以上前から使用されている様に見受けられ、おそらく今回の様な事故は今まで起きていなかったのだろうと思います。現場の先生方も、落下のリスクは感じていてもまさかこんな所に首を挟んでしまうなんて、想像もできなかった事でしょう。でも実際には起きてしまった。完全に予測の範疇を超えてしまったのです。おそらく、全国の他の保育園や幼稚園でも今回の様に、予想だに出来ない様々な事故が起こるリスクは無数に存在しているものと思います。それらを少しでも防ぐためには、今まで問題が無かったからと言って未来永劫その状態が続くとは限らないという危機意識を大人たちが持つ事、そしてこの様な遊具の製作検討をする段階でしつこいまでに安全性に対する検証を行う事、この様な事が求められるのだと思います。

楽しいはずの遊具での遊びの裏側には、予想をはるかに上回るリスクが潜んでいる事を教えられる出来事となってしまった今回の事故。弊社においても、子どもたちの<安心安全>を担保する事の重要性について、改めて考えさせられるきっかけとなりました。そして大事な事は、時間が経ってもその危機意識を維持する事。東日本大地震の時のあのとてつもないほどの恐ろしい思いでさえ6年が経過した今、薄れてきてしまっている事を私自身感じています。今回の園児が助かったのはたまたまなんだと認識し、色々な場面であらゆる角度から安全性を確認する必要があるんだと、気を引き締め直して行こうと改めて感じた次第でございます。

・・・とは言っても、今回は悲しい結果とならなくて本当に本当によかったぁ~!

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